水ロケット(ペットボトルロケット)の作り方

水ロケットの特性と安全対策

 

 

もともとアメリカではロケット模型はジュニアスクールやジュニアハイスクールの教材でも火薬を固めた固形燃料を使用していたのですが、高速ガスを噴出しながら燃焼する固形燃料は、小型なら花火と同じ扱いであっても山林や人口密集地ではなかなか使えません。

 

もちろん日本では更に土地が狭いので学校カリキュラムなどでも小型ロケットに関連した実験は困難でした。それが1990年代になって家庭廃品と出るペットボトルの登場で、圧縮空気を溜めて打ち上げる方法が知られるようになり、学校カリキュラムに次第に採用されていったのです。

 

登場初期では、圧縮空気の圧力に対応した弁の製作で苦労したようですが、現在では市販の耐圧弁や発射装置があるので、これを利用することで小学校低学年の小さな子供でも製作して打ち上げすることが可能になっています。

 

それでも水ロケットは高速で飛行するので、正確に作成しないと、空気抵抗の影響を受けてまっすぐ飛ばないこともありますし、水と圧縮空気を注入するためのポンプの回数や、風の方向を考慮して適切な方向に飛ばすなど技能的な面も多く、それが学習にもなりますし、競技としての打ち上げも盛んに各地で開催されるようになっています。

 

但し、水ロケットは手軽ではあっても、200m以上飛ぶ物もタイプもあるので、周辺の安全確認は徹底して打ち上げる必要があります。ちなみに日本の空港周辺では航空法で水ロケットの打ち上げが禁止されたりしているので、事前の確認は必ずした方がいいでしょう。